「ホームレス」襲撃事件と子どもたち

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四六判　432ページ　北村年子　著　太郎次郎社エディタス

大阪、道頓堀川での事件が起きた1995年から14年間にわたる著者渾身のルポルタージュ、大増補新版。

「弱いダメな」自分を嫌い、より弱い他者を攻撃することで、自分の価値を確かめる「いじめ」の連鎖という、やりきれない現実。
「ホームレス襲撃」は、子どもたちが加害者となる「路上のいじめ」。

野宿者と子どもたち、もう誰も死なせたくない、もう誰にも殺させたくない！

被害者・加害者の双方にかかわりつながろうとする著者の核心がエピローグで語られる。

巻末の「野宿者襲撃事件・略年表」1983年～2009年をみて、これは見知らぬ誰かの問題なのではなく、同じ時を生きる私たちの問題なのだと気づかされる。